住まいづくりのアレコレ
一緒にお勉強しましょ!


第14回

 子供部屋



♪キンコンカンコ〜ン
こんにちは。子供部屋ですね、今回は!何はともあれ、子供の人数分だけ確保というのが通常でしょうか…。さて、「ライフスタイルの変化」という言葉。趣味・趣向や年齢もありますが、子供の成長によるライフスタイルの変化が一番大きいかと思います。幼少時、青春期、独立、再同居という過程すら想像を超えるものがあり、これに完全対応できる住まいづくりは、正直、不可能です!…って、話が終わっちゃうので、今日は将来を考えた住まいづくりを子供部屋を中心に、一緒に考えてみましょう。

子供部屋らしさ
可愛い照明の付いた娘さんの部屋。壁の色や組み合せ、床材など唯一単独のものを用いて、他の部屋と多少の変化をつけたシンプルな例。新築時に幼くても、余りに幼い感じにするのは考えものです。子供服同様に一瞬でそぐわなくなるので。それでもという場合は、壁紙の張替による対応でしょうか。
設計段階は2部屋の予定が、1つの空間になった例です。子供が小さいので、今は一緒に遊べる広い空間を…という親心。成長したら入口から造り直して、2部屋にという考え方です。
間仕切り工法
子供部屋によく使われる、典型的な間仕切工法の例です。最初から、いずれ真っ二つに壁で完全に仕切ることを想定した例。天井の照明位置なども、その時のことを考えた配置になっています。
可動家具による、間仕切り
上部にアキのある可動収納家具での間仕切り。ドア付きで、お互いの部屋を行き来することも可能なタイプ、年齢差のある兄弟の例です。各々にロフトを設置。ベッドとして、収納スペースとして、趣味のコーナーとして子供の発想に任せて、自由に使わせるという考え方。ロフトスペースは、(小さな)子供にとっては楽しい異次元空間ですからね。
ライフスタイルの変化にも対応
これも可動収納家具での間仕切りですが、広めの洋間と和室という1つの大きな空間が、その時々のライフスタイルにどのように変化して、無駄なく対応していくかを下のイラストで見てみましょう。
▲左 二人の子供が同居の場合、中ほどを仕切って2つの空間を作り、それぞれの子供部屋として使います。
▲中 子供が独立した後、間仕切りを洋間の壁側にピタリと付けます。大勢のお客様を一度に招くことの多い家庭や、法要などには、1つの大きな空間が重宝します。
▲右 夫婦二人の暮らしになった時は、洋間全体を趣味の部屋として使うことも出来ます。和室はお泊りのお客様用にもなりますね。

今回のテーマは子供部屋でしたが、子供の独立後も無駄なく使える住空間という話にも触れてみました。実際に、かつての子供部屋は、ただの空き部屋か大きな物入れになっちゃってるご家庭も多いのでは?それも良いのですが、将来の変化も考えた計画的な住まいづくりが、ひとつの理想とも言えますね。
♪キンコンカンコ〜ン


第13回

 お 



♪キンコンカンコ〜ン
今回は庭です。マイホームを建てるということは、その絶対的な所有満足感が大きいと思いますが、マンション等の集合住宅との大きな差は、意外にも庭にあると言えます。駐車場から物を運ぶにも玄関直結。エレベーターでの往復や、自分の玄関口まで共有フロアーを汚さないようにといった気遣いも不要ですからね。バルコニーに植栽を並べられても、庭の土を掘ることも出来ませんし、日曜大工でウッドデッキを造ることも…。敷地配置の段階で、主にリビングからの眺めや採光に配慮するのも庭、外の世界を意識してのことです。今日は庭回りも考えた例をご紹介しましょう。

落ち着ける、庭
左写真。ウッドデッキを組んで、芝生を貼って、可愛い花たちが訪問客を迎える。まさに自由自在の庭造り。でも、環境により思惑通りには…。いくら広い庭が確保できても落ち着けないと。人目を気にせず楽しむために、プライバシーの確保が必要な場合もあります。右写真は目線より高い木の塀ですが、外側からもコンクリートのような閉鎖感や冷たさも無く、塀の内側にフラワーポット等を吊るすといいお庭が出来そうですね。
坪庭で、アクセント
玄関脇にあしらった坪庭。横長の大きな窓からの採光が、玄関内を照らすと共に、内外から坪庭を楽しめます。夕闇が迫るとライトアップ出来るように、屋外用コンセントも設置。坪庭一つで、住まいの表情まで大きく変わりますね。右写真は、ウッドデッキをカットして植えた一本の樹木が、和室からシンボリックに見えるようになっています。外からの視線を遮る役目も果たしてくれています。
中庭。プライベートガーデンとして
庭を気兼ねなく楽しむためには、プライバシーを守ることも考えておく必要があります。中庭は、この必然性が生んだカタチでしょうか。半開放の「コの字型」と「ロの字型」があります。参考例はコの字型で、左写真、手前の和室・左のリビング・奥の子供部屋と接しています。完全に住まいの中にあり、外からは見えないのが、ロの字型です。
さて、コの字型の中庭にしてもプライバシーを守り難い場合。例では、写真の上部に隣接して住宅が建っています。高めの木の塀で目線を遮断しました。それでも正午前後の数時間は、ご覧のように陽の光が燦々。当然、陽の向きや隣接状況などに配慮してプランニングしておきます。
屋根付き「コの字型」中庭
コの字型の中庭ですが、上部分が居室空間になっている例。南面に住宅も無い開放された環境だと、終日陽が射し込みます。雨の心配も無用ですから、テーブルセットを置いておけます。もちろん、雨の日もここでくつろげますね。

当社はハウジングメーカーなので、庭自体の装飾というより、庭を活かす住まいづくりという視点からの話でしたが、あなたの住まいづくりの参考になればと思います。庭、外とのつながり、家族とのふれあいの容易な間取り、ライフスタイルに合ったプランなど、住まいづくりはトータルに考えて進めていく必要があります。では、また。
♪キンコンカンコ〜ン


第12回

 和 室



♪キンコンカンコ〜ン
さて、日本独特の和室についてお勉強しましょう。にこにこハウスでは、ふた間続きの和室を「本格和室」と呼んでいます。ひと間は本格では無い…と言うわけではありませんが、連結された和室は、閉め切ると各々が個室となり、開放すると大きな空間に変身するという「和室の妙」があるからです。近年大勢が集まるというライフスタイルも減り、洋間の導入で、さすがに「田の字」の和室はありませんが、最近の和室事情を見てみましょう。

ふた間続きの、本格和室
広い和室空間は、大人数が集う時や、泊り客がある場合に重宝します。参考例はリビングとのつながりもオープンで、どの和室からも庭が見えるような間取りになっています。
これも、ふた間続きの本格和室。床の間中央の引戸を開けると庭が見えます。昔だったら、ここは掛軸の定位置…ですね。右の写真は、趣のある「雪見障子」。障子を下ろして好きな位置で止めることが出来ます。
和室の顔
左側が「床の間」、右下の収納部分が「地袋」です。床の間の左側一面にも地袋を備えた例です。杉の床柱に珪藻わら土壁です。伝統的な和室の表情になっていますね。
庭に面した、広縁
「広縁」は和室と外をつなぐものです。時にはふれあいの場として、また緩衝空間としての機能を持ちます。例は幅約90cm、長さ約3.6mの広縁です。内障子は、外の光を柔らかく取り込む機能を持っています。
+αの空間
8帖和室とは言え、家具を置くと実質6〜7帖になっちゃった…って、よくある話。左は奥行約60cmと約90cmの床を二面に足し、タンス置き場を予め確保した例。6帖和室ですが、6帖以上の広さで使えます。
自由空間
リビングに面した6帖和室です。普段は玄関からの通路となり(写真左側)、セカンドリビングとして。必要な時には閉め切って客間に変身。和室の自由度を活かし、伝統にこだわらない機能優先主義!

LDK自体を一つのオープンな空間としてプランニングする傾向から、最近は和室も、LDと一体化した感じの間取りが多いようです。和室は上手に配置(平面プラン)し、その機能を引き出してあげれば、使い勝手の良い、素晴らしい自由空間となるわけです。
♪キンコンカンコ〜ン


第11回

 住まいの保証



♪キンコンカンコ〜ン
今日は住宅保証についてお勉強してみましょう。法的な話は、多分に難解・煩雑なものですね。詳細に語りだすとキリが無いのですが、要点を分かりやすくまとめたつもりです。保証というのは、施主さまが万一に備えて付けておくもの…要するにオプションです。でも、知ってて損は無いですからね!


地盤保証
新築木造住宅、保証連合会が認めた住宅を地盤沈下の不安から守る保証です。地盤調査料55,000円を支払い、適切な補強をした上に、万一地盤沈下が発生した場合に保障されます。
保証対象/日本住宅保証連合会の指定業者が調査した土地
保証期間/完成引渡し日から10年間
保証金額/最高5,000万円まで保証。
●地盤保証の流れ
1.地盤調査

日本住宅保証連合会の指定業者が調査、報告書を提出します。
保険金額/55,000円(税込)
※保険料がそのまま調査料として充当。※場合により追加費用が必要。
2.地盤補強
地盤調査の結果、補強工事が必要な場合は基礎補強や地盤改良を行います。地盤調査だけでは地盤保証の対象にはなりません。
3.地盤保証
地盤保証の調査・対策に基づいて施工された建物に、地盤沈下による損害が発生した場合は保証されます。申込手続、必要書類の郵送、確認後に保証書が発行されます。
山口東部は、昔、田んぼだったという土地が多いので、地盤は要注意ですね。また、山を切り崩して盛り土で整地した土地。切り崩しただけなら良い場合もありますが、新しい盛り土は一般的に地盤強度が下がりますね。

住宅瑕疵(かし)保証
第三者(国土交通省指定評価機関)の検査によって、確かな品質であることを確認し、万一、瑕疵(不具合)があった場合は補修費用を保障する制度です。検査は地盤・基礎配筋・屋根工事終了時の中間検査・竣工検査が行われ、合格した住宅に対して保証書を発行、引渡後10年間の保障を約束します。
保証対象/(株)住宅あんしん保障の技術・財務審査をパスした優良住宅会社
保証期間/完成引渡し日から10年間
保証金額/損害額から10万円を控除した額の80%
保険金額
住宅価格 住宅金融公庫
融資住宅
一般ローン
0.34% 0.38%
1,500万円  51,000円  60,000円 
2,000万円 68,000円  76,000円 
2,500万円 85,000円  95,000円 
3,000万円 102,000円  114,000円 
3,500万円  119,000円  133,000円 
※保険金額は借入れ金額に関係なく、住宅価格で決まります。
※住宅価格の総額を現金で支払った場合の保険料は、一般ローンの例と同額です。
建築会社は、新築住宅の引渡から10年間、構造躯体・雨水侵入に瑕疵があった場合、無料で補修する義務があります。これを「瑕疵担保責任」と言います。(平成12年4月住宅品質確保促進法で施行)
万一の場合、当社では営業部長の手嶋を中心に対応しています。

住宅性能評価制度
新築の住宅性能を第三者が検査し、指定機関に申請すると交付されます。評価は耐震・耐風、地盤、基礎構造・形式、耐火、警報装置、外壁土台の防腐・防蟻、床下の防湿・換気、断熱性能、採光や遮音、バリアフリーなど多岐に渡り、各項目の等級により交付金額が大きく異なります。
●メリット
1.将来、中古住宅として売る時に、建築時点の性能が確かなので有利に取引できます。
2.住宅ローンの優遇、地震保険料の割引を受けられます。
3.万一のトラブル時、指定住宅紛争処理機関の利用で公正で迅速な解決が可能です(1件1万円)。
交付対象/契約段階で第三者が検査、交付を受けた新築住宅
交付料金/約10万〜数百万円
言わば、その住宅の格付け…でしょうか。例えば、遮音性能のみの評価を受けることも可能で、このような場合には交付金額というか、評価金額も安いでしょうね。因みに当社の施主さまで、これまで住宅性能評価制度を受けた方はいらっしゃいません

いやぁ〜疲れた〜。アハハ…皆さん、どうでしたか?保障や制度は大事なものだけど、次回はもうちょっと夢のあるテーマにしましょうね。では。
♪キンコンカンコ〜ン


第10回

 住まいの工法



♪キンコンカンコ〜ン
皆さん、こんにちは。え〜、建築業界には各社独自で名付けた「○○工法」が数多くありますが…。例えば外断熱工法は断熱方法に関して、間仕切工法は間取りプランに関してのみの工法です。これらの部分的な話ではなく…
今日は「住宅の基本的な工法」についてお勉強しましょう。先ず、大きく分けて、在来工法・ツーバイフォー・コンクリートとあります。また、予め出来上がった工場生産の部材を使うプレハブがあります。プレハブには、木質系住宅・鉄骨系住宅・コンクリート系住宅などがあります。この他には鋼を使ったスチールハウスや、プレハブに属するユニット住宅等もあるわけです。ここでは代表的な工法三つをご紹介しましょう。どんな材料で構造体を造るか、また、どのような方法で造るかが「工法」です。それぞれの特徴についても触れますので、住まいづくりの参考にしてください。

在来工法(ざいらいこうほう)
工程
木造軸組工法とも呼ばれます。木の柱と梁で組み立てる日本の伝統的な工法。基礎に土台をのせ、柱を立て、梁を渡し、筋交いを斜めに入れる事で台風や地震など横からの力に対しても補強します。接合部は、継ぎ手や仕口(凸凹)などの木材加工で繋ぎます。
特徴
構造的な制約が少ないので、開口部なども大きく取れるなど、設計の自由度が高く、増改築にも適していると言えます。木材(ムク)は呼吸をするので湿度調整をしてくれます。手作業による部分が多いので、他の工法に比べると工期はかかります。また、施工能力に最も左右される工法と言えるでしょう。
2×4工法(ツーバイフォーこうほう)
工程
枠組壁工法とも言われ、北米に広く用いられている工法です。2インチ(5cm)×4インチ(10cm)の角材で組まれた枠材に釘で打ち付けたパネルを、壁や床にします。一階床、壁、二階床、壁の順に組み立てます。接合部は、釘と金物で繋ぎます。
特徴
地震に対しての剛性が高く、気密性が高いので断熱性に優れます。壁の室内側を石膏ボードで覆うので火災に強く、隣室への延焼を防ぎやすいと言えるでしょう。太鼓状(上図3参照)になり音が響くのですが、吸音材などを使う事で対処します。合理的な施工ですから施工技術にあまり左右されません。
コンクリート造(コンクリートぞう)
工程
鉄骨や鉄筋で骨組みを立て、現場で組み立てた合板と合板の型枠の中に、コンクリートを流し込んで造っていきます。(コンクリート住宅専門メーカーでは、工場生産のコンクリートユニットを使い現場で組み立てます。)
特徴
地震や火災に強い工法です。工場生産の部材で組めば、工期も短く低コスト。コンクリートは、木材のように調湿機能がなく結露しやすいので、換気などの対策が必要になります。

工場生産の「プレハブ」について簡単に触れておきましょう。
木質系パネル工法
建物の構造体となる天井・壁・床を規格化した数種類のパネルに工場生産。現場に運んで組み立てます。2×4工法と構造上は同じ。2×4との違いは、枠材が細い事と、合板を接着剤で付ける事。工期は短いが、パネル設置にクレーンを使用する必要があります。
鉄骨系住宅・コンクリート系住宅も、どんな材料で構造体を造るかが違いで、どのような方法で造るかは同じです。つまり、材料の工場生産、運搬、現場での設置という事ですね。
ユニット工法
箱状の居住空間、つまり鉄骨ユニットを工場で造り、現場に運んでこの箱をクレーンで組む工法。ユニットは開口部や電気配線と仕上がっている状態なので、工期は最短(例えば、二・三日で外観は完成)でしょう。
スチールハウス
日本の大手鉄鋼メーカーが共同開発。十数年くらい前に資料で建築中の写真を見たけど、まさに「超合金」みたいな感じで。災害に対するという意味での強度は、最強でしょうか。

皆さん、分かりやすかった…でしょ?今日の「お勉強」で、工法を決めるという事はメーカーを決める事に等しい、また、あるメーカーを選んだ時点であなたは無意識にそこの工法や外観が、住まいに対するあなたの感性に合っているという事に気付いて頂ければ嬉しいです。各工法には一長一短があるのですが、住まいは、まさに感性。その人のテイストです。
♪キンコンカンコ〜ン

基本的に、にこにこハウスは「在来工法(木造軸組工法)」です。もちろん、日光組はビルやマンションを建てる事も出来ますが、河村会長が社長時代に「私は木のぬくもりが好き。健康住宅と言うより自然住宅!呼吸している家、生きている家。それが、にこにこハウスです」と。その一言で今の路線が決まってしまいました。あ、いや、決まりました。
地震など横から加わる力についてですが、在来工法は、基礎を水平に保ち、住まい全体が平行四辺形になって免震し、反動で正常に戻すという考え方になります。これに対して2×4は、枠組壁の剛性で、住まい全体が四角形のまま傾きながら耐えるという考え方です。柔と剛ですね。どちらが良いとは言い切れないのですが、いずれにせよ、基礎の頑強さによる差の方が大きく影響されます。
にこにこハウス社内基準では、基礎はベタ基礎。120mm角の土台・柱。材木は人工乾燥ですが、水分含有率18%以下を使用。また「SC仕様」の場合の基礎は、全て左下の写真のように施工されます(SC仕様でない場合も、基礎自体の高さ・厚さは同様です)。右下は仕口(しぐち)の写真です。見るのが一番分かりやすいですよね。


第9回

 屋根の形



♪キンコンカンコ〜ン
皆さん、本当〜にお久です。前回「もう一回リビングを」と言っておきながら…ですが、今日は屋根のお話。さて、住まいの夢を描く時に、先ずは間取りプランを考え抜き、床や壁の色調・素材を選び抜き、システムキッチン等の設備も選び抜き、外壁の素材や色にこだわり抜き、「よし!こんな住まいを建ててください」。……これが普通かも知れませんが…屋根は?そう、特別屋根にこだわりやイメージが無いかも…。でも、屋根の形は外観イメージに大きな影響を与えます。また、性能的には防水性・断熱性・耐久性・遮音性・防火性が求められます。平面全体(平面プランの外側の形、とでも言いますか)の形により選択に制限はありますが、ちょっとお勉強しておきましょう。

切り妻(きりづま)
日本家屋に一番多い屋根の形です。一般的に、平面全体が四角形の場合によく用いられます。構造自体は単純ですから、外観もシンプルなものになります。
左は瓦一体型太陽電池の屋根。右は屋根瓦の上に太陽電池を設置した例です。どちらもスッキリとした外観でしょ。
寄せ棟(よせむね)
基本的な屋根の形です。平面全体が、L字や凸凹など複雑な場合にも用いられます。
左が、まさにL字型の家。右は鹿野の豊鹿里パークのセンターハウスで、真ん中が中庭風なので、このような特殊な形になっています。
入母屋(いりもや)
切り妻に寄せ棟を合わせた伝統的なもの。純和風の場合、風格のある外観となります。
失礼。写真は完全な入母屋ではありませんが例として掲載。最近、入母屋の採用は少ないですね。
方形(ほうぎょ)
平面全体が、四角形の家に用いられます。屋根が中心に集まった形の屋根です。
この写真例も、厳密には寄せ棟ですが、完全にトンガリ帽子のようになるのが方形です。
片流れ(かたながれ)
複雑な平面プランにも対応できます。ロフトや吹抜けも採用しやすい形です。シンプルでシャープな外観。
ちなみに実例写真は両方ともSCの家です。吹抜けと屋根裏収納を採用。シルエットがシンプルになる屋根の形ですね。
陸屋根(ろくやね)
RC造(コンクリートの家)は一般的にこの形になります。完全な防水処理を施すことが重要です。当然ながら外観は洋風になります。
和風や瓦屋根では考えられない屋根の形と言えるでしょう。左が一般住宅。右は商用ですが、屋上が欲しいとなれば陸屋根でしょうか。
屋根材の話 瓦には日本瓦、洋瓦、セメント瓦などがあり、スレートや金属に比べて断熱性は高いです。
スレートでは、カラーベスト等が代表的です。瓦と比べて安価でメンテナンスも楽。
金属板では、やはり、にこにこハウスでもよく使われるガルバリウム鋼板など。断熱性は無いので断熱処理が必要でしょう。

実例写真を見比べれば、屋根の形が外観デザインに大きく影響している事が分かるでしょ。また、材質による機能面の差もあるので、実際の建築時には、自分の抱くイメージ、予算などを考えながら建築会社と相談・打ち合せするのがいいでしょう。あなたのお住まい!屋根のことも考えてあげてね。
♪キンコンカンコ〜ン


第8回

 住まいの要素 ★ その4
 リビング



♪キンコンカンコ〜ン
その昔は‘応接間’として形式化されていましたが、まさに家族の‘居間’として機能するようになりましたね。ファミリールームと捉えると使い方や形式も自由で、ご家族のライフスタイルが最も現れる住まいの要素、住まいの中で、最も自由に創造できる空間と言えます。ポイントは家族が自然に集まるような間取りの工夫です。例えば、住まいの中心にリビングを置く。また、子供部屋へはリビングを通って行くように、リビングに階段を設けるとか。え?階段をとれない場合…。住まいは平面だけで無く立面でもあるので、縦のつながりを考えれば大丈夫。例えば、最近多用される吹抜け空間を利用して、上下でコミュニケーションをとれるようにすれば良いですね。

リビングは住まいの中心
家族の集う場所、リビング(L)を中心にしてプランを考えてみましょう。家族みんなが、リビングで出会うような間取りが理想ですね。

一文字タイプ
上図が一文字、下図はL字のレイアウト。最近のリビングは単体で語られることが少なくなってきました。LDK、LD-Kというようにセットで考える方が増えたからです。

一文字タイプ、L字タイプの機能的な違い分かりますか?

L字タイプ
上の実例写真をご覧ください。左の一文字タイプは続けて広く使え、動線の自由度も高そうで視覚的開放感があるでしょ!右のL字タイプは、実際には階段の手前側がリビングですが、食事と団らんスペースが区別され、お互いの視線も気にならず落ち着けそう。リビングに来客中でもダイニングでくつろげます。窓側にある90cm巾の壁の有無で、また雰囲気が大きく違ってくるでしょうね。
立体的なつながり
  
吹抜けだから出来るコミュニケーションの形。上下に空間が広がっていると視角の広がりも豊かになりますね。わずか半畳分のデッキがあるだけで、一階のリビングから二階の様子が感じられ、デッキから階下を見下ろした場合はご覧の通り!充分コミュニケーションがとれます。
実例は二階居室部分のプライバシーを重視されていますね。他には二階の数メートルの廊下部分が、一階との共有視界になっている実例もあります。いずれにしても、立体的なつながり、縦のコミュニケーションは設計難度が高いのですが、上手な空間利用をすれば素敵な演出が出来そうですね。

今回はリビングのお話で、LDK相互の平面的なつながりと、吹抜けにによって生まれる立体的なつながりもある事を一緒にお勉強しました。住まいの中心となるリビングを語る場合、どうしてもキッチンやダイニング他と絡んでくるので、もう一回リビングをしましょう。基本的な事は今回やりましたが…、次回は来年…ですね。お正月休みに考えておきます。皆さん、良いお年を!
(…と公言してましたが、次の第9回は『屋根の形』になっちゃった。ゴメンなさい。)
♪キンコンカンコ〜ン


第1回〜第4回 シックハウス/高断熱・高気密/結露/二重通気層
第5回〜第7回 キッチンのタイプ/キッチンの設備/玄関