第1回


 建築基準法
 シックハウス対策基準



♪キンコンカンコ〜ン
みなさん、こんにちわ。住まいづくりのアレコレを私、知郎(シロウ)と一緒にお勉強しましょう。いきなり夢のない法的な話で恐縮ですが、タイムリーで重要な問題なので、頑張りましょう!

この7月から、ついにシックハウス対策が建築基準法で義務化されました。新築のお家に入居したら目がチカチカする、頭痛がする、咳が止まらない…というアレです。私のいとこの子も旧新南陽の社宅がコレで、咳で社宅を出ました。じゃ早速、何が変わったのかを簡単に…。


 シックハウス対策基準の改正
 
●原則、すべての戸建ての居室に機械換気設備の設置の義務。
 ●ホルムアルデヒドを発散する、内装仕上げ材の使用面積制限。
 ●クロルピリホス(シロアリ対策)の使用禁止。


建材などから発生する化学物質は、ホルムアルデヒド、トルエン等がある。厚生労働省は現在14種を定めてるが、最終的には50〜60種になる予定。JIS(日本工業規格)JAS(日本農林規格)も改定され、現在ホルム等級がない塗料や断熱材などにも統一した等級が新設される。これまでの最上級の等級表示「F0・E0」は「F☆☆☆」に統一。さらに、これの発散量1/10の新等級「F☆☆☆☆」ができる予定じゃ。「星、三つ〜!」でも最高じゃないという事(今後はこの等級でも使用面積制限がある)。ま、このあたりは信頼できる業者に任せる…が、現実的でしょう。建材の価格も多少アップする事になるというのが、正直なところじゃ。しかし健康には変えられん。じゃあ基準を満たさない新築はどうなるか…。


 シックハウス対策基準を満たさない建物は?
 
●違法建築となり、確認申請が通らない。
 ●後で発覚した場合、欠陥住宅として業者責任が問われる。


お家は建たないし、建築業者もエライこっちゃ!になってしまいます。業者によっては社内建築基準を一新しなければならんでしょう。ノンホルムだから健康住宅!と言ってた、これまでのお家は何だったのか?という大きな問題を今回の改正は投げかけています。他にも天井裏、床下などの制限。換気基準、使用面積制限など細かに定められたが、複雑なので割愛した。
♪キンコンカンコ〜ン

ウチは数年前から、社内基準そのものが「SCの家」「自然素材」を中心にしてきたからね。「SC」は機械換気だし、シロアリ対策も薬剤を使わん「防蟻メッシュ」!今回の最高基準(F☆☆☆☆)が、自動的に社内基準になるね。設計から現場段階まで資材管理やチェックシステムも整ったから、後はちゃんとやるだけ。
 


第2回

 住まいの高断熱・高気密 ★ その1
 なんで
 
高断熱・高気密なの?



♪キンコンカンコ〜ン
みなさん、お久しぶり。お寒ぅございます。 今回からシリーズで、住まいの高断熱・高気密についてお勉強しましょう!

さて、昔の日本家屋は多くの部分が、ふすまや障子で仕切られてて隙間だらけの住まいでしたね。家族が居間で火鉢(古い?じゃコタツ)を囲み、障子などを開けて、寒〜い台所やトイレに行ってた。「寒いけぃ早う閉めい!」とお父さんに言われたりして。通気性はメチャクチャ高いが、気密性が低い住まい。


暖かいのはコタツの中だけ

部屋中、ポカポカ

一方、今の住まいは寝室や子供部屋もしっかりと壁やドアで仕切られてて、言わば高気密。暮らし方も真冬は暖房で部屋や住まい全体を暖めるようになってきた。ところで、やかんの湯よりポットの湯の方が暖かさが長持ちするでしょ。ポットはご存知のように真空層などを施して、熱が逃げるのを最小限に抑えてるから。これが高断熱


 「居住空間全体をあたためる暖房」という暮らし方が、
 高断熱・高気密の住まいを促進させた。


先ほどのポットの“真空層”を住まいに置き換えると、外壁と内壁の間に入れる“断熱材”。ガラス繊維系やウレタン系などがあるよね。柱と柱の間に断熱材を入れ内壁で覆うのが内断熱で、柱の外側に断熱材を隙間なく施し、家全体を包むのが外断熱


内断熱(概念図)

外断熱(概念図)
内断熱は断熱材が柱部分で途切れてる分、外気が入り込み、内部から暖気が逃げるわけ。外断熱の方が、一般的に優れてると言われるのは、この辺りの差です。


 外断熱の方が、内断熱より高気密で効率的。

♪キンコンカンコ〜ン


第3回

 住まいの高断熱・高気密 ★ その2
 結露って何者?
 住まいの大敵!



♪キンコンカンコ〜ン
現代の(暮らし方による)住まいは、隙間なく高気密にして熱の逃げにくい高断熱にすれば理想的で問題無し?残念ながら問題出るの!…ガンガン暖房してたら窓ガラスがびしょびしょ、なんて経験あるでしょ?

暖まった空気中に含まれてる水分が、窓ガラスに接した冷たい外気で冷やされて水滴になるの。これが結露。子供の頃、冬の夜に窓ガラスにハァ〜ッって(あったかい)息を吹きかけて、曇った部分に指で文字書いて遊んだでしょ。あれも同じ事。温度差があるほど結露するの。これが住まいにとって大問題なんじゃ。もし、これが壁の中で起こっていたら…。


 高気密にするほど、結露する。(宿命じゃ)


起こるんじゃ、これが!いくら断熱材が入ってても、外と中との温度差が生じる限り。数年前のむき出しのガラス繊維系断熱材、これが湿気を吸って型くずれを起こし、その湿気が壁内部の木材を腐らせる。壁内部は通気性が無い分、シロアリの絶好の住環境となり、最悪の場合、木材の腐朽とシロアリの侵食というダブルパンチ!全国各地で起きた実例じゃ。ちなみに現在はガラス繊維系断熱材を包んで使うように改良されています。窓ガラス部分等と違って、隠れてる部分の結露は大変な事態を招きかねないという事です。


 見えない壁内部の結露こそが問題。

♪キンコンカンコ〜ン

第4回

 住まいの高断熱・高気密 ★ その3
 結露を防ぐ
 
二重通気層



♪キンコンカンコ〜ン
前回までで、住まいの熱を逃がさないための外断熱や高気密の重要性!…ところが、気密性が高くなるほど結露しちゃうという事がわかりましたね。今日はこの相反する問題の解決策です。前回、窓ガラスの結露は温度差で起きると話しました。結露を防ぐには通気性を確保すれば良いという事です。そこで考えられたのが二重通気工法です。住まいの内部の方から外へと説明するね。
●まず、居住空間を高気密にして暖房効率を高める。
●それを包む層は外気を遮断して暖気を保ち、居住空間の暖かさも守る。前述のポットの例をイメージすれば、解りやすいよね。断熱材で囲まれた層だよね。
●さらに外気に触れる外壁の層。
ここで問題。最後の層は何のため?さらに外気との温度差を縮めるため?それも多少はあるけど、もっと大事なこと。

そぅ!大切な住まいを《結露》から守る層じゃ!部屋を暖めれば、冬の外気との温度差は避けられず、結露はどうしても起きる。それを防ぐために、この層で通気性を確保するんです。ご存知のように暖気は上昇するので、ここを通って小屋裏から水蒸気を出す。説明の文章ばかりでごめんね。視覚的にスパッと理解したい方は施工例も載ってるこちらへ。 にこにこハウスの理念


 気密性と通気性、相反する性能を
 
併せ持つ、二重通気工法。


今回でこのシリーズは終了です。どうでした、解りづらかった?順を追ってなるべく簡単に進めたつもりです。
※《その1 外断熱(概念図)》は内断熱との差を分りやすくするためのもので、実際の二重通気工法の場合、断熱材と外壁の間にはもう一つの層が施されます。
※断熱材でいくら気密性が高められても、施工が不完全だと効果は大幅に下がります。床や壁に断熱材を敷き詰めても、屋根部分が不完全だと意味ないもんね!一緒にお勉強してきた方は、もうお分かりですよね。
♪キンコンカンコ〜ン

さぁ、次にお会い出来るのはいつかなぁ?住まいづくりに関しての疑問点等ありましたら、どんな小さな事でもお気軽にメールをください。それらをテーマ別に分類整理して、みんなでお勉強していきましょ!


第1回〜第4回
●シックハウス/高断熱・高気密/結露/二重通気層
第5回〜第7回
キッチンのタイプ/キッチンの設備/玄関